「アノニマス・コール」(薬丸岳)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)



警察組織を守るため隠蔽する話は多々ありますよね。

大物政治家が絡んでいたりといった内容はドラマや映画では良くある話なんで先が読めてしまいました。

簡単にあらすじを説明すると、
朝倉真志は
車が園児たちの列に突っ込み5人の園児と2人の保育士が亡くなった事故を

単独で勝手に捜査しているとき無実の罪で逮捕されてしまいます。
身に覚えのない真志は捜査していた事が原因なのだろうと取り調べで分かるが誰かが危ない目にあうかもしれないと思い隠し通したのだ。
愛する妻や子供、そして尊敬する義父に迷惑かかると思いわざと嫌われるような事を言って離婚した。
しかし娘の梓が誘拐され一千万要求されるが、
誘拐犯の狙いは金ではなく三年前に単独で捜査して得た情報だと分かる。
すべてを把握していない真志は梓を守るため三年前の真相を突き止めようとするのだ。

真志に捜査させようとしていること、そして三年前の真相を知りたがっている事で誘拐犯は被害者の家族だろうと予想出来た。
だが被害者の家族の話がだいぶ後ろの方になって出てくるので誰かは分かりませんよね。

誘拐犯に指示され移動ばっかりの場面が多すぎます。
どこどこ行って~、はい、次どこどこ行って~みたいな場面がしつっこいですね。
読んでれば三年前の真相は誰もがすぐに分かってしまうような有り勝ちな話であり誘拐犯も被害者に関係している人物だと分かっているので無理矢理長くしようとしているように感じてしまいます。

自分の子供を事故で亡くし悲しんでいる人が子供を誘拐するでしょうか。
本当の事を知りたいとはいえ巨大な組織に立ち向かう理由としては薄っぺらいですよね。

薬丸岳さんの作品はどれも好きなんですが「アノニマス・コール」=「匿名電話」だけは勧められないかな。




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「アノニマスコール」の<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました。

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”はてなBLOG”アノニマスコール~無実の罪で逮捕された警官の娘が誘拐された








「誓約」 薬丸岳 <ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)





薬丸岳さんらしくスピード感があり一気に読ませる長編ミステリーだったと思います。
死んだはずの人からの手紙が届くといった、ある意味ホラーミステリーかも知れません。

新しい戸籍と痣で覆われた顔を整形するためのお金が必要だった主人公が、
娘を殺され癌を告げられた坂本伸子から500万円を引き換えに、娘を殺した男二人が刑務所から出てきたら殺すと約束をする。
刑務所から出てくる頃には伸子は死んでいて誰も確認できる事はないと思っていたが、
16年後、結婚し娘が小学三年になる頃、約束を果たせと死んだはずの伸子から手紙が届くのだ。
幸せに真面目に暮らせていた主人公は当然約束を果たせるわけがないと普段の生活を続けるが、
約束を果たさなければ娘を殺し伸子と同じ苦しみを味わう事になると脅迫されるようになるのだ。
伸子は生きているのか。または協力者はいるのか。
いつも見張られ監視されている主人公はだんだん追い詰められていくのだ。

主人公は昔はちょっとした犯罪者であり今は心を入れ替え真面目に働いている印象を読み始めは強く持つが、
昔の罪が徐々に分かってきて、更に久しぶりに昔の人達と会った時に血が騒ぎ無意識に暴力するさまを読んでいるとちょっとがっかりしてしまうのは何故でしょうね。
もちろん1つの犯罪でもいけない事ですが最初から分かってしまうと自業自得だろと思う気持ちが強く出てしまい読む気が失せてしまうかもしれないですね。

おそらく約束を果たすのは無理であり伸子は死んでいると誰もが思いますよね。
誰かが協力者であると考えると限られてきてしまうが最後の方に分かる事件がないと結びつける事は不可能ですので先が気になり一気に読めてしまうのは確実です。

罪を犯した者は幸せになってはいけないのだろうか。

幸せになっていいとは思いますがやはり犯罪者の立場になっては考えられないですね。
殺人の場合は命は戻ってこないわけですから。
「誓約」ではそもそも過去の罪を反省も何もしないで隠して生活していたわけですから幸せになってはダメでしょう。

ちょっと人を強引に結び付けた感が読後にありましたが、
私は一気に読みたいと感じる事が出来る作品を好むのでそういった意味ではお勧めしたい一冊になります。






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「誓約」<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました

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「Aではない君と」(薬丸岳)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)




自分の子供が人を殺してしまい親は何をすればいいのだろうか。

加害者側がメインの作品は初めて読みましたが、いろいろと考えさせられました。

苦しみながら生かされている悪人に対してはそんなのは当たり前だとしか思えません。
むしろ終身刑としてずっと入っていてほしいぐらいです。
ただ虐められていた人が虐めっこを殺した場合はちょっと話は変わってきます。

「だからといって人を殺してはいけない」
これは誰もが心のどこかでは分かっている事だと思います。だから何も言いません。

思春期の頃が一番危険なんです。
この人さえいなければ苦しむことはない、この人さえいなければ虐められる事はないと深く思い込んでしまうのです。
その結果、自殺してしまう人もいますが、殺してしまおうと考えてしまう人がいる事も理解出来る。
もしかすると誰にでも殺人者の親になる可能性はあるのではないでしょうか。
そもそも人を殺してはダメといった教育なんてしませんよね。
大抵の人は人を殺してはいけない事ぐらい自然と分かると思います。
普段から子供が親になんでも話せる環境を準備しておく事が何より大事なのではないでしょうか。

「Aではない君と」には難しい質問が目につきますね。

「心を殺されるのは許されて身体を殺されるのは何故許されないのか?」
「動物を殺すのは許されて何故人を殺すのは許されないのか?」

本当にそうですよね。
これを子供に説明するのはとても難しいように思われます。
私は大人になっても動物虐待する人なんかは一生刑務所に入っていてほしいと思ってるぐらいですからね。

今まで加害者の事なんて考えもしなかったですが同情できる事件の場合はどうでしょうか。
今ではインターネットで簡単に犯人の顔なり住所が分かってしまいますが、
ただの凶悪殺人者ならともかく「Aではない君と」の作品のような場合、やはりそれは良くないと思ってしまう自分がいます。

つまり、私は、事件によってはですが加害者側の見方になってしまう場合もあるということですよね。
それは人を殺すのを場合によっては認めてるという事になってしまうのでしょうか。
自分でもそれは分かりません。
ただ酷い虐めをしていた人が復讐され殺されても同情しない事は確実です。

正直に書かせていただきました。

しかし身近で虐められていた人が復讐しようとしていたら当然とめますよね。。。
本当に難しい問題ですが問題は法律なのかなと思ってしまいます。

人に尽くせる人が本当に強い人だと私は思います。
尽くしたいと思える人に出会えるのが幸せですよね。
「人に優しく」、全員がそういう考えなら世の中が平和になるのにと不可能な事を思ってしまいます。



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虚ろな十字架(東野圭吾) <ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)



< 感想 >

テーマとしては難しいものがありますね。
殺人者は死刑にするべきなのか。まったく反省もしないまま死刑にするのは意味があるのか。
これは遺族になってみないと分からない問題ですよね。

あくまでも想像ですがどんな理由があろうと許せるはずないと思いますのでやはり死刑が妥当ではないでしょうかね。
命は1つでありどんなに罪を償おうとも生き返るわけではありません。
反省もせず謝罪の言葉もないのはおかしな話ですが殺人者を生かしておくとなると何故生かすのかという問題が出てきます。
遺族はどんな事があっても苦しむわけですからね。
死刑が確定しても何も変わらないと思いますが「死刑」があってから何かを変えなくてはとやっと思い始めるのではないだろうか・・・・
とは言っても本当に事故で殺してしまった場合などは別ですけどね。
罪を償わせても人を殺した事実は消滅されないので、その遺族がだした答えが正しいのでしょうね。

重いテーマではありますが東野圭吾さんらしいストーリーで一気に読めてしまいました。
ストーリーと「死刑」の論理がバランスよく書かれていると思いましたがやはりテーマの方は答えが出ませんよね。
最初に仁科史也と井口沙織の学生時代が少し書かれていたので途中で過去に何かあったのだなと考える事ができてしまい史也が花恵と結婚した事で先が読めてしまいました。
最初にあれはない方が良かったと個人的に思います。
娘が殺され犯人である蛭川の死刑が確定しその後、離婚した小夜子が殺される。
なんという辛い人生なのでしょうと思いきや道正は案外ケロッとしていたように感じられましたがどうでしょうか。

自分の大切な人が殺されたら。
このような問題は考えないようにしました。経験しないと絶対分からないと思いますし経験したくもないですからね。

虚ろな十字架<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました  





人魚の眠る家(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)



人魚の眠る家
東野 圭吾
幻冬舎
2015-11-18




< ネタバレ あらすじ > 人魚の眠る家 (東野圭吾)

 < 感想 >

東野圭吾さんの作家30周年記念作品として発行された「人魚の眠る家」。

東野圭吾さんが書いたミステリーだと思って読むと物足りないと感じるでしょう。
徐々に点と点と繋がるといったストーリーでもないですしトリックやどんでん返しもありません。
そして読み終わっても、おそらくは誰も答えは出せないでしょう。
そういった意味ではやはり「ミステリー」と言えるかもしれませんが個人的には普通に人間ドラマかなと思っています。
正直、東野圭吾さんでなければ絶対読まないジャンルでしたが、それでも読後感はスッキリとした気分になりました。

「脳死」「臓器移植」といった重たいテーマであり考えさせられ勉強になりました。
「脳死」を受け入れられるのか?考えても答えが出ません。
海外では脳死と判定されれば「死」と認められているが日本ではそうではありません。
実際、体温もあり普通に寝ているようにしか見えなかったら反応はなくても聞こえているのではないだろうかと考えてしまうと思います。
受け入れなければ処置は続きますがお金はかかるし奇跡でも起こらないかぎりは目覚める事もない。
なんとか受け入れたとしても次は「臓器提供」の問題が出てくる。

どこかで本人は意識があるのではないだろうか。
夢はしっかり見ているのではないだろうか。
痛み・悲しみなど実は感じているのではないだろうか。

そう考えてしまうので「脳死」を受け入れるのは難しいのではないでしょうか。
とはいえ臓器移植を待っているだけで亡くなってしまう子供達が多いのも事実で自己嫌悪に陥ったりしそうです。

臓器提供により誰かの命が助かったとしても、
大事な存在である人は本当の意味で死んでしまうわけですし誰に移植されたかも分からないですからね。
またもし自分が脳死の可能性があると判断された場合どうしてもらいたいか考えてもやはり難しいです。
一番ひっかかるのは本当に意識はないのかという事です。

なんとなく狂ってしまった母親・薫子のように読んでいて思ってしまいますがそうではないですね。
なんとしても愛する我が子を守りたい、ただ母親として一生懸命だっただけな気がします。

答えはなく、どの決断も正しいのでしょうね。

<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました♪ 


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