虚ろな十字架(東野圭吾) <ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)



< 感想 >

テーマとしては難しいものがありますね。
殺人者は死刑にするべきなのか。まったく反省もしないまま死刑にするのは意味があるのか。
これは遺族になってみないと分からない問題ですよね。

あくまでも想像ですがどんな理由があろうと許せるはずないと思いますのでやはり死刑が妥当ではないでしょうかね。
命は1つでありどんなに罪を償おうとも生き返るわけではありません。
反省もせず謝罪の言葉もないのはおかしな話ですが殺人者を生かしておくとなると何故生かすのかという問題が出てきます。
遺族はどんな事があっても苦しむわけですからね。
死刑が確定しても何も変わらないと思いますが「死刑」があってから何かを変えなくてはとやっと思い始めるのではないだろうか・・・・
とは言っても本当に事故で殺してしまった場合などは別ですけどね。
罪を償わせても人を殺した事実は消滅されないので、その遺族がだした答えが正しいのでしょうね。

重いテーマではありますが東野圭吾さんらしいストーリーで一気に読めてしまいました。
ストーリーと「死刑」の論理がバランスよく書かれていると思いましたがやはりテーマの方は答えが出ませんよね。
最初に仁科史也と井口沙織の学生時代が少し書かれていたので途中で過去に何かあったのだなと考える事ができてしまい史也が花恵と結婚した事で先が読めてしまいました。
最初にあれはない方が良かったと個人的に思います。
娘が殺され犯人である蛭川の死刑が確定しその後、離婚した小夜子が殺される。
なんという辛い人生なのでしょうと思いきや道正は案外ケロッとしていたように感じられましたがどうでしょうか。

自分の大切な人が殺されたら。
このような問題は考えないようにしました。経験しないと絶対分からないと思いますし経験したくもないですからね。

虚ろな十字架<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました  





人魚の眠る家(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)


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< ネタバレ あらすじ > 人魚の眠る家 (東野圭吾)

 < 感想 >

東野圭吾さんの作家30周年記念作品として発行された「人魚の眠る家」。

東野圭吾さんが書いたミステリーだと思って読むと物足りないと感じるでしょう。
徐々に点と点と繋がるといったストーリーでもないですしトリックやどんでん返しもありません。
そして読み終わっても、おそらくは誰も答えは出せないでしょう。
そういった意味ではやはり「ミステリー」と言えるかもしれませんが個人的には普通に人間ドラマかなと思っています。
正直、東野圭吾さんでなければ絶対読まないジャンルでしたが、それでも読後感はスッキリとした気分になりました。

「脳死」「臓器移植」といった重たいテーマであり考えさせられ勉強になりました。
「脳死」を受け入れられるのか?考えても答えが出ません。
海外では脳死と判定されれば「死」と認められているが日本ではそうではありません。
実際、体温もあり普通に寝ているようにしか見えなかったら反応はなくても聞こえているのではないだろうかと考えてしまうと思います。
受け入れなければ処置は続きますがお金はかかるし奇跡でも起こらないかぎりは目覚める事もない。
なんとか受け入れたとしても次は「臓器提供」の問題が出てくる。

どこかで本人は意識があるのではないだろうか。
夢はしっかり見ているのではないだろうか。
痛み・悲しみなど実は感じているのではないだろうか。

そう考えてしまうので「脳死」を受け入れるのは難しいのではないでしょうか。
とはいえ臓器移植を待っているだけで亡くなってしまう子供達が多いのも事実で自己嫌悪に陥ったりしそうです。

臓器提供により誰かの命が助かったとしても、
大事な存在である人は本当の意味で死んでしまうわけですし誰に移植されたかも分からないですからね。
またもし自分が脳死の可能性があると判断された場合どうしてもらいたいか考えてもやはり難しいです。
一番ひっかかるのは本当に意識はないのかという事です。

なんとなく狂ってしまった母親・薫子のように読んでいて思ってしまいますがそうではないですね。
なんとしても愛する我が子を守りたい、ただ母親として一生懸命だっただけな気がします。

答えはなく、どの決断も正しいのでしょうね。

<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました♪ 


オー!ファーザー(伊坂幸太郎)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)




< 感想 >   

主人公の由紀夫は自宅に誰も近寄らせたくないようだ。
謎めいた感じで話が始まりますがその理由は父親が4人いるからだ。
どんな家庭なのかと思ったら母親が四股をしていたために由紀夫の父親が誰か分からなかったため4人まとめて結婚したのだ。
母親も母親なら父親も父親ですね(笑)

高校生といえば反抗記であり親とは口も利きたくない年頃だが由紀夫には反抗記はないようだ。
なんだかんだ言っても誰かには相談しているし読んでいてほっこりします。
また知らない間に父親たちのそれぞれの長所を受け継いでいるところが面白いですね。

頭が良くスポーツが出来て喧嘩をすればおそらく強くそして女性にもてる由紀夫ですが、
そのせいか?次々と事件に巻き込まれていきますがすべては由紀夫には関係のないとばっちりなんですよね。
それなのに由紀夫は逃げずに、見捨てずに、助けようとする。
読んでいて由紀夫に惚れてしまう女性は多いのではないでしょうかね。
キャラも1人1人しっかりしているので、あの人はいらなかったなという人がいないのが良いです。

ファミリーの話はとてもほっこりしますね、4人の父親が必死で息子を守っているところが素敵です。
ところで何処の父親も実際はこんな感じなのでしょうか?
私個人の意見では父親というのは見栄張り、知ったか、散々人には文句を言うが言われる方だと頭にきて激怒し、そんな人間が人には成長していないだの話を聞かないなどと言う。
まったく自分が見えていない人が何事も経験だとか誰でも分かっているような綺麗事を言う。
おかげで私は言葉と言うのは殴る蹴る以上の暴力だと分かり、人には優しく態度で示す!を心がけ生きてきましたが、
実際に父親にはそんな印象しかないので読んでいて羨ましく感じると同時に他の家の父親とはどうなのか考えてしまいました。
声を聞くだけで「文句を言っている声」としか思えなくなっている、それぐらい毎日何かと文句を言いますからね、
おそらくオー!ファザーの父親たちも特殊ですが私の方もある意味特殊であります。

話が少しそれてしまいましたが、
この街の裏の世界のドン、富田林さんですが最後はなんだったんでしょうね。
怒らせたらかなりヤバいと散々言ってきたのでどうやって決着を付けるのだろうと読んでいたら、
探していた鱒二の父親が自分の大ファンであるプロ野球選手だった事がわかりあっさりと許しているではありませんか。
富田林と交渉し鱒二だけでなく由紀夫も父親たちも危ない目に合うかも知れないメインな感じだと思っていたのでスッキリしない部分はあるが、
やはり4人の父親(鷹・勲・悟・葵)と由紀夫がメインと考えると面白いと思います。
由紀夫が話すそれぞれとの会話も笑いあり感動ありで、父親の教えを由紀夫が受けとめた時の父親たちの満足感も読んでいて気持ち良いものです。
また父親たちのキャラもなんだか子供みたいなところもあり本当にほっこりします。

映画化もされているみたいなので機会があれば見ようと思います。 



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オー!ファーザー<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました。

 ↓   ↓



マリアビートル(伊坂幸太郎)<ネタバレ・あらすじ>まとめ<感想>


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マリアビートル <  感 想  >

東北盛岡行き「はやて」の新幹線に目的は違えど殺し屋が集結する。
ストーリー的にはとても面白いです。
しかし、、
1人1人の会話がとにかく長ったらしく感じました。
面白いと感じる人もいると思いますが、
檸檬と蜜柑の会話は売れない芸人のつまらない漫才を長く聞かされている感じでそこそこ苦痛でした。
ツキに見放されている七尾のついてない話もちょっとしつこいです。
その余計な会話が長ったらしくなければオススメしたい一冊になりますが、
あれだけ中心にあったトランクが最後は誰も持つ事なく下車するとはなんだったのでしょうかね。
王子が雄一にトランクを開けさせた場面も意味がなかったですよね。
スズメバチからの依頼で混乱させる事が目的だったのでトランクは関係なくなりますが、
大金が入っているのですから誰かの手に渡る場面が欲しかった気がします。

目的が違う殺し屋が衝突する事になりますが、
そこはうまく話が結びついていてスピーディー(余計な会話がなければ)で面白いですね。
ただ恐れられているトップの人間、峰岸が恐ろしく弱くてあっけなかったですよね。
同じ業者の人なら見ただけで、臭いだけで分かるのではないですか?

おそらく読んだ人は好きになるであろう七尾。
ついてないだけでなく性格が子供っぽく幼稚であり殺し屋とは思えないが相手を目の前にした時は恐ろしく強い。
なんだか憎めない七尾です。
またかなり強いと評判の檸檬と蜜柑はそこそこあっけなく殺され最後はそれこそついてない殺され方ですよね。
上記で書いた余計な会話以上にストレス抱える事になる王子慧、
中学生である王子は相手が何歳であろうとも見下し自由に操れると考える、ドス黒い極悪人です。
王子の話だけは読んでいてストレスしかないですね。

真莉亜が仕事を受け実行するのが七尾!
このコンビは業界では天道虫と呼ばれている。
天道虫、レディビートルのレディはマリア様を意味する事からタイトル「マリアビートル」になった。
タイトルの付け方は素敵ですよね♪

"はてなBLOG”に少しずつ移転中です♪

マリアビートル<ネタバレ・あらすじ>はこちらに纏めました。

 ↓   ↓  ↓  


東北盛岡行き「はやて」の新幹線に目的は違えど殺し屋が集結する



悪意(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>まとめ(感想)


悪意 (講談社文庫)
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Blog移転しました。
悪意”ネタバレ・あらすじ”東野圭吾はこちらに纏めました。
http://blog.netabare-arasuji.net/entry/akui1


< 感想 >


完全に騙されましたね。

犯人は最初の段階であっけなく逮捕されますが「悪意」は動機はなんなのか?がメインのストーリーです。
その動機も誰もが先を読める展開であり簡単な話かと思いきや最後の最後でひっくり返されましたね。

殺害する前に長い期間をかけて「動機作り」をしていたとは見抜けませんでした。
しかし犯人が考えた作られた動機が長く書かれているので無理もない。

真の動機が「なんとなく嫌いで貶めるため」という事で読後はなんかしっくりこない人がいるかも知れません。

「イジメ」は何処にでもあると思いますが実はターゲットにされた人は少ないと思います。
では何故大人は簡単に口にするのだろうか?。
それは見ているからですよね。だから経験した気になっているだけだと思います。
「周囲で見ている人もイジメなんだ!」
簡単に発言する人いますが本当に実行出来る人は少ないはずです。

「悪意」を読んでいてターゲットにされた経験があるので嫌な事を思い出しました。
クラス全員から無視された経験もありますが幸い小学生の頃だったので、
逃げる術も知らず毎日学校に通いましたが虐めを受ける理由などありません。
同窓会などで虐めをしていた主犯格の人に会いましたが、
やはり心を開く事は不可能だった私がいます。
「許す」とは難しい事です。
虐めを受けていた人が虐めていた人を殺すといったニュースを度々耳にしますが、
正直なんとも思わない私がいるのは事実です。
私の中にも「悪意」は存在するのですね。

日高は虐めを受けていた方で尚更殺される理由は分からないでしょうね。
「なんとなく嫌いだから貶める」
根本的な理由はどこから来たのでしょうか。
母親が嫌っていたので知らぬ間に自分も植えつけられたのか。
それとも小説家で成功している事による嫉妬からなのか。

「殺害」だけなら動機があまりないために「動機」作りをしたわけだが、
その作られた動機が真の目標である「貶める」行為であり、それが「悪意」なんでしょう。


それにしても加賀恭一郎が教師をしていたとは驚きましたね。
 


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