白夜行<ネタバレ・あらすじ>⑧



行方不明となった今枝の事務所の留守電に、

「唐沢雪穂の調査の件でその後どうなりましたか?」という篠塚の声が入っていた。

唐沢雪穂の事を自分以外の人間も探していると分かり今枝を訪ねたわけだがそれを依頼したのが篠塚なのだろう。



笹崎は篠塚一成を訪ねた。

警察手帳は見せたが名刺は名前と住所が書かれたものを渡した。

警察の名前が入った名刺を悪用された事があるからだ。



すでに時効になってしまった18年前の殺人事件で重要な鍵を握っている可能性があるので調べている事を伝えると、

篠塚は雪穂の後ろに何か見えない力の存在を感じる事と深く関わった人間が不幸を背負う印象を持ち今枝に依頼したとの事だった。

18年唐沢雪穂を追ってきた笹垣は、篠塚は的確に状況を把握していると思った。

 

今枝が行方不明になる前、しばらく旅行に行くから新聞は停止してくれと電話があったそうだ。

今枝の失踪を仕組んだ人間が手を打ったと考えると今枝はもう生きてはいないだろう。

また唐沢雪穂の調査書のファイルだけ見当たらなかった。

必ず唐沢雪穂の周辺にいる幽霊みたいなもんですと桐原亮司の写真を篠塚に見せ見掛けたら必ず連絡するようお願いした。



寝苦しい夜が続いていた。

篠塚は笹垣と交わした会話が頭から離れないでいた。

雪穂がただならぬ女性ではないと分かっているから従兄の結婚も賛成出来ないのだ。



従兄の篠塚康晴から電話がかかってきて雪穂の母親が亡くなり自分は仕事で手が離せないから行ってくれと頼まれた。

これ以上彼女と関わりたくなかったが断る理由が見当たらなかった。



新大阪に到着すると雪穂と一緒に働くものが迎えに来てくれていた。

雪穂の実家は古風な味わいのある日本家屋だった。

「来てくれないかと思ってた」

嫌われていて避けられていると思ってたからと言われ篠塚は一瞬戸惑ったが嫌う理由なんてないとなんとか誤魔化した。

しかしそれを聞いた雪穂が「本当ですか?信じていいの?」とそばまで寄って来た。

大きく揺さぶられ自分でも説明つかない感情が湧きあがってきた。

電話がなった事で助かったがなければ抱きしめていただろう。



雪穂の職場の人の話を聞いていると、どうやら雪穂は三店目をオープンする準備でかなり忙しいようだった。

もし母親が入院続くようなら大阪と行ったり来たりで大変だったろうなと聞き嫌な予感がした。

新大阪に迎えに来てくれた女性は雪穂から大阪に呼ばれた時に病院から連絡があったと言っていた。

これは確かなアリバイを作るためでそのうちに病院に誰かが忍び込み生命を維持している装置に何か細工したんではないかと疑った。

それは笹垣から桐原亮司の写真を見せられ気になっていたからだ。



帰る時、

「本当は怖いんです、1人になるのが」と背中に寄り添ってきた。

魔力に負けないように振り向かないで「おやすみ」と言い呪縛を解き家を出た。



その後、篠塚は従兄の結婚を最後の最後まで反対したが彼は聞く耳を持ってくれなかった。

やがて従兄と雪穂が結婚すると篠塚薬品の情報があっちこっち漏れ出したのだ。

最終章はこちら

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